Room 774

だいたいラブライブの話をしています

それぞれのはじまり(μ'sとAqoursと虹ヶ咲)

このブログに何を書くか、ちょっと前から悩んでいた。それでもやっぱりこのアカウントで語りたいことってラブライブについてなので、ラブライブについて書こうと思います。期待されていた「『ちびまる子ちゃん Dream Stage』プレイ日記」は、また機会があれば。機会も需要もないな。

さて。今回はタイトル通り、それぞれのはじまりについて思うとを書いてみたいなーと思います。二次元じゃなくて、三次元のスタートについて、順番に。


 * * *

μ's

『伝説開幕』という、あまりにも不遜な言葉とともに産声を上げたラブライブ。まだグループ名すら持っていなかった彼女たちがこれほどまでに大きな存在になるなんて、当時は誰も思わなかったんじゃないだろうか。

……みたいな感じで語っていきたいんだけど、正直、μ'sのはじまりについて語れることって、実はそんなになくて。

というのも、僕がラブライブを本格的に好きになったのって2014年の終わりから2015年の初め頃にかけてで、その頃彼女たちは、既に一定の評価を得ていた。劇場版から今に至るほどの人気ではなかったにせよ、僕にとってμ'sは最初からそこそこ人気ユニットで、企画当初の評価や活動に関しては、それこそ神話を聞かされているような、物語を読むような感覚なのだ。

だから伝聞での印象になるのだけれど、μ'sのはじまりは、やっぱり『知ってもらうこと』と、『作り上げていくこと』に挑む戦いだったのかなと思う。

『1stシングルの売上が434枚だった』なんてエピソードはこの記事を読んでくれている皆さんなら知っていることだろうし、『中の人ライブでPVを完全再現』『ユニット名を読者に募集』『投票で順位をつける』だとか、今もいろんな形で受け継がれているラブライブの基礎を作り上げたのは、言うまでもなくμ'sの活動である。

スタッフやキャストも含めたチームが面白いと思えることを追求して『ラブライブ!』を作り上げ、その面白さを共有してもらうために全力で頑張っていたのが、当時のμ'sなのかなぁと思う。

そしてそれを実際にとんでもない規模で成し遂げてしまったんだから、やっぱりμ'sはすごい。

 

 * * *

Aqours

Aqoursのスタートは、μ'sとは別の意味で順風満帆なスタートとは言えなかった。と、思う。なんせμ'sのアニメがこれ以上ないくらいしっかりと幕を閉じ、多くの人が今後のμ's(二次三次含め)の展開に不安を抱く中で、1stシングルが発売されたのだ。

Aqoursのスタートを揶揄して『つよくてニューゲーム』と表現する人たちがいる。要するに「μ'sが頑張って得た『ラブライブ!』というコンテンツの評価をそのまま奪って苦労せずに売れやがって!」みたいな意味だと思う。果たして実際、1stシングルは売れた。商業的にはとても順調だ。

ただ、Aqoursの戦いってそこじゃなくて、彼女たちのスタートは『自分たちを評価してもらうこと』への挑戦だったんじゃなかろうか。

やっぱり1stシングルが出た当初って、評価する人間も「ラブライブだし」って形での評価になりがちだったし、批判している人間も、Aqours自体がどうこうというよりも、ラブライブの続編として出てきたことが気に食わない、って感じの人たちが多かったように思う。つまり、多くの人は、Aqours自体を見ていなかった。「応援します!」と言ってくれる人たちはたくさんいただろうけど、誰もがそこにμ'sの影を追っていたのだ。

そこから『Aqours』を、『ラブライブ!サンシャイン!!』を知ってもらい、きちんと評価してもらうことが、彼女らに課せられた最初の試練だったんだろうなって。

そのハードルは先代が大きな存在であればあるだけクリアするのが難しいと思うんだけど、その先代とは、言うまでもなくあのμ'sである。ハードモードにもほどある。

そんなハードモードでスタートしたAqoursだけれど(個人的には『つよくてニューゲーム』よりも『2周目ハードモード』なイメージ)、しっかりAqours自身を評価してくれるファンを増やして活動を続けてくれていることがとても嬉しいし、次なる挑戦が楽しみでもある。

 

 * * *

虹ヶ咲

μ'sやAqoursと違ってスクフェスからスタートし、メンバー9人もユニットではなくソロ活動をしていたりと、いろいろ新しい試みがなされている虹ヶ咲。まさに『三歩目は大胆に』である。

彼女らはAqoursもまだまだガッツリ活動している中でのスタートだし、ラブライブ知名度は相変わらずだしで、μ'sやAqoursに比べると比較的楽なスタートなんじゃないかなって気はする。ただ、μ'sやAqoursが『頑張れば評価される』ってことを証明してしまったので、そういう意味でのプレッシャーはありそうだな。

あと、彼女たちの得意な点といえば、曲がないことだろうか。

ラブライブって音楽の評価も高くて、だからμ'sやAqoursはしっかりとした武器を手にした上でフィールドに立てていたんだけど、虹ヶ咲には、まだ曲がない。それって結構不安なことなんじゃないかなって気がする。キャラクターもまだしっかり固まっていない子もいるだろうし、寄る辺がないのだ。

まあ虹ヶ咲については本当に始まったばっかりでそれほど語れるほどの熱量も正直持ち合わせていないので、今後に期待、といったところではある。

 

μ'sが作り上げ、Aqoursが広げ繋げたスクールアイドルを、虹ヶ咲がどう受け取ってくれるのか。やっぱりそれは楽しみだ。

とりあえず僕は民族調の曲が好きなので、その辺エマちゃんに期待したいです。今のところ推すならかすかすだけど。